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事変

未来で会えるよ

1年が経った

 

 DreamLive2014から1年が経ったらしい。


 それは私が初めて肌で体験する「ドリライ」だった。そして大好きな7代目青学がそこで卒業した。1年前、秋も深くなった11月末の三連休、私は何の迷いもなくさいたまスーパーアリーナに駆けつけていた。夜行バスに乗って、ひとりで。

 私はテニミュ1stが好きだった。と言ってもDVDでしか見たことがなくて、それでも画面の中に現れるきらきらした王子様が大好きだった。テニミュを知ってからは、会場の空気なんかを想像しながら1stのDVDをひたすら見ていた。そんなある日、私はテニミュが2ndシーズンに突入していて現在進行形で2周目の夏を迎えているということを知った。ちょうどその時全国氷帝公演。興味が湧いた。けれど私はその時受験生でバイトもしておらずお金もない。結局その公演は諦めて、受験の終わった頃行われる四天宝寺公演から観ることに決めた。そしてワクワクしながら、初めてメルパルクホールに足を運んだ2013年末。高校3年、自分の青春にもうすぐ終止符を打とうとしていたその冬。目の前に現れた青学の姿に、体が呑み込まれていくような感覚になった。なんだこれ。息ができない。歌もダンスも想像していた何倍も上手くてかっこよくて強い。しかも熱い。身長差もかなり原作に忠実じゃん。ビジュアルで見た時は「みんな顔がはっきりしていて濃ゆくて、テルマエロマエみたいな青学だなあ」なんて思っていたのだけれど、生で見た瞬間そんな彼らに一気に魅了されてしまったのだ。

 そこから私はテニミュにも、7代目にもずぶずぶハマっていった。

 彼らはみんな年が近くて、集まるとわちゃわちゃ騒がしい。と思ったら急に真剣な顔になったりする。なんだか、バカだけど部活に対しては真面目っていう同級生の男の子を見てるみたいな気持ちにさせられた。ステージに立つ姿はもちろん、そういうところにも私はすごく惹かれた。ああ男の子っていいなあ、かわいいなあと思っても私は絶対にその中に入ることはできない。あのかわいさは男の子独特のものだ。悔しいけれど仕方ない。そういうことを私は高校時代からずっと思っていたのだけれど、7代目の子たちは私が向ける羨望の眼差しを見事に全部吸い取っていった。私はますます好きになった。全国立海公演でその「好き」が最高潮になったけれど現実は冷たいもので、すぐにお別れが訪れた。

 2014年11月24日、本当に私は辛かった。今目の前にいる彼らが、大好きな12人が私の前からいなくなってしまう。明日からはもう「7代目」のいない世界なんだ。そう考えるとなんだか怖くなったりした。だけどその日、私はとても幸せだった。青く統一されたペンライトの海の中、そんなものよりも光り輝く彼らは本当に美しかった。笑顔を貫く子、耐えきれなくなって涙を流す子、それぞれが選んだいろんな最後を見届けながら、今ここが世界の中心だ!って、思考が停止しそうな頭の片隅ではじめてそんなことを思っていた。

 その日から1年いろんなことがあった。気づけばテニミュはついに3周目の夏に旅立ち、新しい青い12人が私の目の前に現れた。テニミュに新たな波が押し寄せてくるのは喜ばしいことだったしなにより8代目に対しても想像してたよりずっと違和感がなくて、あ、この子たちならきっと大丈夫だなあと思えるくらいだった。だけどそれとはまた別に、いくら7代目の12人に会いたいと願っても会える場所がないというのが私にとってはなかなか辛く苦しいものだった。卒業後、テニミュ時代の美しいイメージと泥くさい役者の世界の狭間に放り出された彼らの葛藤が垣間見えて余計に辛くなったりした。でも、それでも襲いかかるいろんなものにがむしゃらに立ち向かっていく彼らを見て、ああやっぱり大好きだ、私が好きな人たちはそんな簡単に壊れるほど脆くないと実感させられたのだ。そんな中で現役時代、煌めきを武器にしていた彼らはそれぞれ新たな魅力を手に入れたのだと思う。たった1年とは思えないくらい、顔つきが変わったのだから。12人の中にひとり、事務所と契約が切れて活動が滞っている子がいる。元からブログをやっていない子だったから詳しい事情は何もわからないのだけれど、彼が3rdシーズンのルドルフ公演を観に来てくれたことがこの世界に嫌気がさしたわけではないんだとみんなにちゃんと示してくれているみたいに思えてすごく嬉しかった。きっとこれからもずっと、私は彼らのことが大好きだと思う。そして大好きでいる限り、彼らの戦いを見続けることになるのだろう。

 加えて私は3周目に入ったテニミュも変わらず応援している。最初に見た8代目の子たちはたくさんの人から品定めされるような刺々しい視線を浴びて震えていた。視線も定まってなくて、表情もどこか不安そうで。そんな彼らを私は見守っていくことにした。きっと7代目を最初から応援していた人もこんな気持ちだったんだろうなと、知らない時代のことを考えてなんだか不思議な気分になったりした。3rdになってから当然のように2ndとは違う催しややり方が増えて、自分と合わない、なんでそうなるの?って思うことももちろんあったけれど今はそれすら楽しくて仕方がない。ルドルフ公演に関しては最終的に、全国立海公演の観劇数と同じ数だけ劇場に通った。その中で現青学の100回公演に運良く立ち会わせたのだけれど、わちゃわちゃ楽しそうに緑の舞台上で青春を過ごしている彼らに、今度はかわいい後輩の男の子を見守っているみたいな気持ちになった。この子たちが8代目でよかったと、本気でそう思った。

 そしてドリライから1年を迎えた2015年11月25日、どうやら懐かしい12人が集まったらしい。彼らが楽しそうな様子を語る言葉と共に上げてくれた写真には、現役時代どんな写真にも絶対写らなかったお酒のグラスと一緒に少し大人になった彼らの変わらない笑顔が写っていた。

 1年前の私に教えてあげたい。7代目が卒業してからいろんなことがあると思う。嬉しいときも辛いときもあった。けれどちょうど1年後、もっともっと進化した12人が変わらず笑い合ってる姿が見れるよ。そして相変わらずテニミュが大好きだよ。いつか実感することになる。軋むテニスシューズの音も彼らの笑顔も、そう簡単に消し去られるものじゃないんだと。

 間違いなく、2015年の私は幸せです。